ニューバランスのサッカースパイクは何が違う?シリーズ別に解説

キーパー

① ニューバランスはスニーカーだけじゃない。実はサッカースパイクにも力を入れている

ニューバランスと聞くと、多くの人がスニーカーやランニングシューズを思い浮かべるのではないでしょうか。

街中でもニューバランスのスニーカーを履いている人は多く、ファッションブランドとしても高い人気を誇っています。

しかし実は、ニューバランスはサッカー用品にも力を入れており、現在では世界中のプロサッカー選手が着用するスパイクブランドの一つとなっています。

「ニューバランスがサッカースパイクを作っているなんて知らなかった」という人も少なくありませんが、近年はトップリーグや国際大会でも着用選手が増え、サッカー界での存在感は年々高まっています。

その理由の一つが、ニューバランスならではのフィット感へのこだわりです。

実はニューバランスは、1906年にアメリカで創業した当初からランニングシューズを作っていたわけではありません。

もともとは、足への負担を軽減するアーチサポートや矯正靴を製造するメーカーとしてスタートし、「足に合う靴」を追求し続けてきた歴史があります。

こうした長年培ってきたノウハウは、現在のサッカースパイクにも受け継がれています。

だからこそ、ニューバランスのスパイクは単にデザイン性が高いだけでなく、履き心地やフィット感を重視する選手からも高い評価を受けています。

では、そんなニューバランスはどのようにしてサッカースパイク市場へ参入し、多くのプロ選手に選ばれるブランドへ成長したのでしょうか。

② ニューバランスがサッカー市場へ本格参入したのは2015年

現在ではプロ選手が着用する姿も珍しくないニューバランスのサッカースパイクですが、実はサッカー市場へ本格参入したのは比較的最近のことです。

ニューバランスは2015年、サッカーブランド「Warrior Sports」の事業を引き継ぐ形で、本格的にサッカースパイクの展開をスタートしました。

そのため、ナイキやアディダス、プーマのように何十年もサッカースパイクを作り続けてきたメーカーと比べると、歴史は決して長くありません。

しかし、長年ランニングシューズやスニーカーで培ってきた靴作りのノウハウを生かし、短期間で高い評価を獲得していきます。

特に「足との一体感」や「快適な履き心地」を重視した設計は、多くのプロ選手から支持されるようになり、世界のトップリーグでもニューバランスのスパイクを履く選手が徐々に増えていきました。

現在では、スピードモデルのFuron(フューロン)、フィット感を重視したTekela(テケラ)、クラシカルな履き心地が特徴の442という3つの代表シリーズを展開しています。

サッカー市場への参入は後発だったものの、「履き心地の良い靴を作る」というニューバランスならではの強みを武器に、現在では世界を代表するサッカースパイクメーカーの一つとして存在感を高めています。

③ ニューバランスを代表する3つのスパイクシリーズ

現在、ニューバランスのサッカースパイクは、大きく3つのシリーズで展開されています。

それぞれコンセプトが明確に分かれているため、自分のプレースタイルに合わせて選びやすいことも、ニューバランスの魅力の一つです。

Furon(フューロン)

Furon(フューロン)は、ニューバランスが展開するスピード系サッカースパイクです。

「より速く、より鋭くプレーすること」をコンセプトに開発されており、軽量性や素足感覚のボールタッチを重視した設計が特徴です。

アッパーには薄く柔軟な素材が採用されており、ボールとの距離が近く感じられるため、ドリブルやシュート時のダイレクトな感覚を求める選手に向いています。

また、アウトソールも加速や方向転換をサポートする設計となっており、一瞬のスピードが求められる現代サッカーに対応しています。

そのため、ウイングやフォワードはもちろん、サイドバックなど縦へのスプリントを繰り返すポジションにも人気があります。

一方で、Furonは「スピードモデル」と聞くと細身のスパイクをイメージしがちですが、ニューバランスらしく比較的自然なフィット感を重視している点も特徴です。

海外メーカーのスピードモデルは足幅が狭いものも多いですが、Furonは日本人でも履きやすいと評価されることが多く、幅広いプレーヤーから支持されています。

軽さだけを追求したスパイクではなく、履き心地とスピード性能を高いレベルで両立していることが、Furon最大の魅力と言えるでしょう。

※土/人工芝 対応 ※PRO:トップモデル DESTROY:ミドルモデル



Tekela(テケラ)

Tekela(テケラ)は、ニューバランスが展開するコントロール系サッカースパイクです。

スピードを追求するFuronとは異なり、ボールタッチのしやすさやフィット感を重視して設計されているのが最大の特徴です。

アッパーには柔軟性の高い素材を採用し、足全体を包み込むようなフィット感を実現しています。足とスパイクの一体感が高いため、細かなボールコントロールや方向転換の際も安定したプレーをサポートしてくれます。

また、アッパー表面にはグリップ性を高める加工が施されているモデルもあり、ドリブルやトラップ、パスなど、ボールを扱うプレーを重視する選手から高い評価を受けています。

ポジションを限定するモデルではなく、ボランチやセンターミッドフィールダー、センターバックなど、正確なボールコントロールや配球が求められる選手との相性が良いシリーズです。

もちろん、フィット感を重視するフォワードやサイドプレーヤーが選ぶケースも多く、「プレースタイルより履き心地で選びたい」という選手にも適しています。

ニューバランスのスパイクは全体的にフィット感への評価が高いブランドですが、その中でもTekelaは、ニューバランスらしさを最も感じられるシリーズと言えるでしょう。

「軽さよりも足との一体感を重視したい」「ボールタッチの感覚を大切にしたい」という選手には、特におすすめのモデルです。

※土/人工芝 対応



442

442は、ニューバランスが展開するサッカースパイクの中でも、履き心地と快適性を重視したクラシックシリーズです。

Furonがスピード、Tekelaがボールコントロールをコンセプトとしているのに対し、442は「足に自然になじむフィット感」を大切にして設計されています。

最大の特徴は、モデルによって前足部に天然皮革(カーフレザー)を採用していることです。

天然皮革ならではの柔らかさが足にフィットし、履き込むほど足の形になじんでいくため、長時間のプレーでも快適な履き心地を維持できます。

また、足を必要以上に締め付けない設計も442の魅力です。

スピードモデルのようなタイトなフィット感ではなく、自然な履き心地を重視しているため、「窮屈なスパイクは苦手」という選手にも選ばれています。

さらに、ポジションを問わず履きやすいオールラウンドな性能も特徴です。

派手な機能や最新テクノロジーを前面に押し出すシリーズではありませんが、ボールタッチやフィット感、安定性のバランスが良く、練習から試合まで幅広いシーンで活躍します。

特に、天然皮革ならではの柔らかい履き心地を好む選手や、足への負担をできるだけ抑えたい選手におすすめのシリーズです。

「最新技術よりも、自分の足に自然とフィットする一足を選びたい。」

そんなプレーヤーにとって、442はニューバランスを代表するクラシカルなサッカースパイクと言えるでしょう。

※土/人工芝 対応




このように、ニューバランスは単にスパイクを販売しているだけではなく、それぞれ異なるプレースタイルに合わせたシリーズを展開しています。

そのため、「ニューバランスだから」という理由ではなく、「自分のプレーに合うシリーズだから」という理由で選ぶプロ選手も増えています。

④ ニューバランスのスパイクが選ばれる理由

サッカースパイク市場では、ナイキやアディダス、プーマなど歴史の長いメーカーが大きなシェアを占めています。

その中でニューバランスが着実に支持を広げている理由は、単に有名選手と契約しているからだけではありません。

最大の強みは、長年の靴づくりで培われたフィット感へのこだわりです。

もともと足に合う靴を追求してきたブランドだけあって、履いた瞬間の快適さや自然なフィット感を評価する声は多く、プロ選手だけでなく一般のプレーヤーからも高い支持を集めています。

また、ニューバランスは足幅の異なる選手にも対応しやすいモデルを展開していることでも知られています。

海外メーカーのスパイクは「幅が狭い」というイメージを持たれることがありますが、ニューバランスは比較的ゆとりのある設計のモデルや、足幅を選べるモデルも用意されており、日本人にも合わせやすいブランドの一つです。

さらに、近年はデザイン性の高さも人気の理由となっています。

スニーカーブランドとして培ってきたデザイン力がサッカースパイクにも生かされており、ブラックやホワイトといった定番カラーだけでなく、差し色にピンクを使ったかわいいデザインや、スタイリッシュで柔らかい印象のカラーリングが多いのも特徴です。

ニューバランスは「履き心地」「フィット感」「快適性」という独自の強みを武器に、後発メーカーでありながら世界のサッカー市場で確かな存在感を築いています。